中国茶と日本茶の違いとは?
公開日:
:
最終更新日:2016/10/16
お茶
緑茶・プーアール茶・紅茶・ウーロン茶…お茶には様々な種類がありますが、これらは同じツバキ科の植物「茶の木」の葉から作られています。
茶葉は摘み取った後時間と共に酸化・発酵し、徐々に色が変化していく性質があります。
また茶の木には葉先がとがり、タンニンを豊富に含んだアッサム種と葉先が丸みを帯び、カテキンを多く含む中国種に分けられます。
そして中国種の茶葉が酸化しないよう熱を加えたものが緑茶になります。
さて、中国茶・日本茶ともに緑茶は多く生産されています。
しかしそれぞれ製法に違いがあり、味わいや香りも大きく異なっています。
まず中国茶は、茶葉を釜炒りすることで茶葉の発酵を止めます。
茶葉を炒ることで香りが立つようになります。
また味は徐々に出てくるため飲むごとに味の変化を楽しむことができ、5煎前後、高品質のお茶なら10煎前後までお茶を楽しむことができます。
さらに、中国茶の場合茶葉が泳ぐ様子を楽しむ風習があります。
そのため緑茶の場合は茶葉をグラス・蓋碗に直接入れる飲み方が一般的となっています。
なお緑茶の場合、お湯の温度は75~85度の低温で入れるようにします。
低温のお湯で2~3分寝かせることにより、味を抽出できるためです。
一方日本茶は、茶葉を蒸すことで茶葉の発酵を止めます。
茶葉を蒸すことで茶葉に含まれる苦み・うま味を最大限引き出すことができます。
そのため日本茶の場合は2~3煎ごとに茶葉を変える必要があります。
またお茶を飲む際は茶葉の味を最大限引き出すために急須に入れ、均等に湯のみに注いでいきます。
このとき茶葉の成分がお湯に溶け込みやすいため、最後の一滴まで注ぐ必要があります。
なお、日本茶の場合は製法によりさらに細かく分類されます。
まず広く一般的に飲まれているのが煎茶です。
この煎茶に比べ2倍近く蒸したものは「深蒸し煎茶」と呼ばれます。
深蒸し煎茶の場合、葉の繊維がさらに柔らかくなり、粉っぽくなります。
そのためお湯にさらに溶けやすくなり、お茶を入れた時に茶葉そのものが含まれ、味が濃くなるだけでなく水に溶けづらい有効成分も摂取することができるようになります。
次に新芽を育てる段階で1週間程度光を遮ったものを「かぶせ茶」、2週間程度光を遮ったものを「玉露」と呼びます。
光を遮ることによりカテキンの生成が抑えられ、渋みが少なく、濃い緑となります。
そして日本茶の中にも炒って作られるお茶もあります。
それが「釜伸び茶」「ほうじ茶」です。
「釜伸び茶」は現在主に九州地方で作られているお茶で、蒸すのではなく炒ることで発酵を止めるお茶です。
一方「ほうじ茶」は煎茶を高温で炒ってカテキンを飛ばし、香ばしさを引き出したお茶となります。
苦みの元であるカテキンが飛んでいるのですっきりとした味わいになるのも特徴的です。
このように日本茶の場合は茶葉の細かい製法方法により味わいが変化してきます。
また適切な温度もお茶の種類によって異なります。
煎茶の場合は90度~熱湯、深蒸し煎茶の場合は80度前後のお湯で抽出時間を少なめにする必要があります。
玉露の場合は60度の低温でじっくり味を抽出します。
同じ茶葉でも中国茶・日本茶では入れ方や作り方が異なります。
そして味わいや香りも異なりますので、それぞれの味や香りを楽しみましょう。
管理人
関連記事
-
-
びかんれいちゃが届かない?買って何日で商品が来るのか?
びかんれいちゃはノンカロリー、ノンシュガー、ノンカフェインのお茶です。 購入の場合は薬局やドラ
-
-
中国茶の保存方法は?
中国茶に限らずに、お茶類は少量ずつ買って消費するのが一番美味しく飲める飲み方ですが、中国茶の品質を落
-
-
センナ茶を飲むタイミング
ドラッグストアなどに行くと、センナ茶を見かけることがあります。茶葉の状態で販売されているでしょう。便
-
-
烏龍茶に含まれるカフェイン量
烏龍茶は好きだけど、たくさん飲んでも大丈夫なのかと心配になりませんか。今では、すっかり日本でもポピュ
-
-
お茶でダイエットが成功する理由はカテキンにありました
今やダイエットというと色々な方法が溢れていますが、その中でもお茶で痩せる方法があるのをご存じでしょう
-
-
玉露に含まれるカフェイン量
カフェインを沢山含んだ飲み物といえばコーヒーが真っ先に思い浮かびますが、コーヒーよりもずっとカフェイ
-
-
ゴボウ茶の入れ方について
便秘を解消してダイエットにも効果があると話題なのが「ゴボウ茶」です。ゴボウ茶は、ゴボウをささがきにし
-
-
バナナ茶を飲むタイミング
食物繊維が豊富で便通が促されると有名なバナナは、お茶としても親しまれています。バナナ茶という名称で市
-
-
抹茶に含まれるカフェイン量
世界中で知られている日本のお茶といっても良い抹茶は、とても健康に良いと思ってたくさん飲んでいませんか
-
-
ギムネマ茶を飲むタイミング
ギムネマ茶は砂糖を壊すお茶と呼ばれており、糖質の吸収を阻害することでダイエットを促進します。 ギムネ
管理人
- PREV
- 紅茶とハーブティーの違いとは
- NEXT
- グァバ茶の入れ方について